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住宅購入の諸費用はいくらかかる?新築・中古別に解説

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「家の購入価格のほかに、別途お金がかかると聞いたけど、いったいいくら必要なの?」「新築と中古で諸費用はどのくらい違う?」「物件価格の何%くらい準備しておけばいい?」

住宅購入を具体的に検討し始めると、物件価格以外にかかる諸費用の存在を初めて意識する方が多くいます。

結論からお伝えすると、住宅購入時の諸費用は物件価格の3〜8%程度が一般的な目安です。新築物件では3〜5%、中古物件では5〜8%程度かかる場合が多く、3,000万円の物件であれば90万〜240万円程度の諸費用が別途必要になります。この金額を事前に把握せず物件価格だけで予算を組んでいると、購入直前に資金が不足するという事態になりかねません。

💡 この記事でわかること

  • 住宅購入の諸費用の種類と金額の目安(新築・中古別)
  • 物件価格別の諸費用シミュレーション
  • 諸費用を節約するためのポイント
  • 諸費用を含めた住宅購入の総費用の考え方

住宅購入の諸費用とは何か:種類と内訳

住宅購入時にかかる諸費用は大きく「手続き・税金関係」「住宅ローン関係」「引越し・その他」の3つに分類できます。

手続き・税金関係の費用

費用の種類 内容 新築の目安 中古の目安
仲介手数料 不動産会社への報酬。物件価格×3%+6万円+消費税が上限 なし(ハウスメーカー直販など)〜数十万円 物件価格×3%+6万円+消費税
登録免許税 所有権移転・保存登記・抵当権設定時にかかる国税 数万〜数十万円 数万〜数十万円(軽減措置あり)
司法書士報酬 登記手続きを依頼する際の専門家報酬 5万〜15万円程度 5万〜15万円程度
不動産取得税 物件取得時に課される地方税(軽減措置あり) 数万〜十数万円(軽減後) 数万〜十数万円(軽減後)
印紙税 売買契約書・金銭消費貸借契約書に貼付 1,000円〜6万円程度(金額による) 同左

住宅ローン関係の費用

費用の種類 内容 目安
ローン事務手数料(融資手数料) 金融機関に支払う手続き費用。定額型と定率型がある 定額型:3万〜10万円程度。定率型:借入額の1〜2%程度
ローン保証料 保証会社への費用(フラット35は不要) 借入額の1〜2%程度(0円の金融機関も増加)
火災保険料(長期一括) 建物・家財の火災・自然災害への備え 10万〜30万円程度(保障内容・建物構造による)
団体信用生命保険料 住宅ローンに付帯する保険(金利に含まれる場合が多い) 金利上乗せ型が多い(別途払いの場合もある)

引越し・その他の費用

  • 引越し費用:距離・荷物量・時期によって異なる。3〜10万円〜数十万円
  • 家具・家電の購入費用:新居に合わせた買い替えが必要な場合は数十万〜100万円以上
  • カーテン・照明の取り付け費用:新築の場合は付いていないことが多く、5万〜30万円程度
  • リフォーム・補修費用:中古物件で必要な補修がある場合(ケースバイケース)

新築・中古別の諸費用シミュレーション

物件価格別に新築と中古の諸費用の総額を試算します。

物件価格2,500万円の場合

費用の項目 新築(ハウスメーカー直販) 中古(仲介あり)
仲介手数料 0円 約891,000円(税込)
登記費用(登録免許税+司法書士) 約30万〜50万円 約30万〜50万円
ローン事務手数料 約5万〜50万円 約5万〜50万円
火災保険料 約15万〜25万円 約10万〜20万円
不動産取得税(軽減後) 数万〜十数万円 数万〜十数万円
引越し・その他 約30万〜100万円 約30万〜100万円
合計の目安 約80万〜140万円(物件価格の3〜6%) 約180万〜280万円(物件価格の7〜11%)

物件価格3,500万円の場合

費用の項目 新築(ハウスメーカー直販) 中古(仲介あり)
仲介手数料 0円 約1,247,400円(税込)
登記費用(登録免許税+司法書士) 約40万〜70万円 約40万〜70万円
ローン事務手数料 約5万〜70万円 約5万〜70万円
火災保険料 約20万〜35万円 約15万〜25万円
不動産取得税(軽減後) 数万〜十数万円 数万〜十数万円
引越し・その他 約30万〜100万円 約30万〜100万円
合計の目安 約100万〜190万円(物件価格の3〜5%) 約230万〜340万円(物件価格の7〜10%)

中古物件は仲介手数料の存在により、新築に比べて諸費用が大幅に高くなります。物件価格が同じでも、中古購入の場合は100万円以上多く諸費用がかかることが多いため、物件価格だけで新築・中古を比較するのではなく、諸費用を含めた総費用で比較することが重要です。

⚠️ 諸費用は「手元の現金」で用意するのが基本です

諸費用の一部を住宅ローンに組み込む「諸費用ローン」を提供している金融機関もありますが、借入額が増えると月々の返済と総利息が増えます。また、諸費用をローンに含めた場合は借入残高が物件価格を上回る「オーバーローン」になるリスクがあります。可能であれば諸費用は自己資金で賄うことを優先してください。

諸費用を節約するためのポイント

ローン事務手数料の比較

住宅ローンの事務手数料は金融機関によって大きく異なります。定率型(借入額×1〜2%)を採用している金融機関では、借入額3,000万円の場合30万〜60万円以上の手数料になることがあります。定額型(3万〜10万円程度)を採用しているネット銀行を選ぶことで、手数料を大幅に節約できることがあります。ただし、定額型の方が金利がやや高めに設定されているケースもあるため、事務手数料と金利の両方を含めて総コストで比較することが重要です。

火災保険は複数社を比較する

火災保険は保険会社・保障内容・建物の構造によって保険料が大きく異なります。同じ補償内容でも会社によって数万円の差が出ることがあります。一括見積もりサービスを活用して複数社を比較することをおすすめします。

登記費用は司法書士によって差がある

司法書士報酬は法律で上限が決まっていないため、依頼する司法書士によって費用が異なります。金融機関や不動産会社が紹介する司法書士をそのまま使うケースが多いですが、自分で探して見積もりを取ることも可能です。

不動産取得税の軽減措置を確認する

不動産取得税には、一定の条件を満たす住宅に対する軽減措置が設けられています。新築・中古それぞれに条件が異なるため、購入する物件が軽減措置の対象かどうかを事前に確認してください。条件を満たす場合は税額が大幅に下がることがあります。

💡 諸費用を自己資金で用意するための計画の立て方

  • 諸費用の目安は新築で物件価格の3〜5%・中古で5〜8%と覚えておく
  • 引越し費用・家具・家電代も含めた「実際にかかる総額」を試算する
  • 諸費用分の現金は頭金とは別に確保しておく(頭金に使い込まない)
  • 自己資金が少ない場合は諸費用ローンの利用も選択肢だが、借入総額が増えることを考慮する

諸費用を含めた住宅購入の総費用を把握する

住宅購入の予算を正しく組むためには、「物件価格+諸費用+購入後の維持費」を含めたトータルで考えることが重要です。

購入後にも継続的にかかる費用として以下が挙げられます。

  • 固定資産税・都市計画税:年間5万〜25万円程度(物件・エリアによる)
  • 火災保険料:年間1万5,000〜3万円程度(長期一括の場合は購入時に支払い)
  • 管理費・修繕積立金(マンション):月1万5,000〜3万円程度
  • 修繕費の積み立て(戸建て):月1万〜1万5,000円程度

物件価格と諸費用だけで予算を組んでいると、購入後の維持費が想定外の負担になることがあります。諸費用を含めた初期費用と購入後の維持費、両方を把握したうえで「無理なく買える予算か」を最終判断してください。

よくある質問

諸費用は住宅ローンに含めることができますか?
諸費用をローンに組み込む「フルローン・諸費用ローン」を提供している金融機関もあります。ただし、借入額が物件価格を超える「オーバーローン」になるため、月々の返済と総利息が増えます。また、物件売却時にローン残高が売却価格を下回るリスクも高まります。可能であれば自己資金で賄うことを優先し、自己資金が不足する場合の最終手段として考えるのが賢明です。
新築と中古で諸費用はどのくらい違いますか?
最大の差は仲介手数料の有無です。新築(ハウスメーカー直販型)は仲介手数料がかからないことが多く、中古物件では物件価格の3%+6万円+消費税が上限で発生します。3,000万円の物件の場合、中古では仲介手数料だけで約105万円かかります。登記費用・ローン関連費用などは大きく変わらないため、新築・中古の諸費用の差の大半は仲介手数料の有無によるものです。
諸費用はいつ支払いますか?
諸費用は一度に支払うわけではなく、手続きの進捗に応じて分散して発生します。売買契約時に手付金・印紙税を支払い、決済・引渡し時に残代金・登記費用・ローン関連費用・仲介手数料の残額などをまとめて支払うことが一般的です。引越し費用・家具・家電の購入は引渡し前後になります。決済当日は多額の支払いが集中するため、必要な現金を事前に口座に用意しておくことが重要です。
仲介手数料の値引きはできますか?
仲介手数料は法律で上限が定められている(物件価格×3%+6万円+消費税)もので、上限以下であれば金額は不動産会社と交渉で決まります。実際には値引きに応じてくれる場合もありますが、交渉タイミング(申込み前より後は難しいケースが多い)や会社の方針によって異なります。また、仲介手数料無料を掲げている不動産会社もあるため、複数社を比較することも選択肢のひとつです。

まとめ

住宅購入の諸費用は新築で物件価格の3〜5%・中古で5〜8%程度が目安です。物件価格だけで予算を考えていると、諸費用の分だけ必要な自己資金が不足することになります。諸費用・頭金・緊急予備資金の3つを合計した「必要な自己資金の総額」を購入前に把握しておくことが、スムーズな住宅購入への準備です。

💡 住宅購入の諸費用 まとめのポイント

  • 新築で物件価格の3〜5%・中古で5〜8%程度の諸費用が別途必要
  • 中古物件は仲介手数料(物件価格×3%+6万円+消費税)が諸費用の大半を占める
  • 諸費用は自己資金で賄うことが基本(ローンへの組み込みは借入額増加に注意)
  • 引越し・家具・家電代も含めた「実際にかかる総額」で試算する
  • 購入後の維持費(固定資産税・修繕費など)も含めたトータルで家計を考える

諸費用の金額は物件の種類・金融機関・選ぶ保険内容によって大きく変わります。まずは検討している物件の種別(新築・中古)と価格帯を決め、不動産会社や金融機関に諸費用の概算を試算してもらうところから始めましょう。住宅ローンの一括比較サービスを活用すれば、事務手数料・金利を含めた総コストで複数の金融機関を比較することができます。