フラット35固定金利変動金利返済計画

変動金利と固定金利はどっちがいい?後悔しない選び方を解説

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住宅ローンを検討するとき、「変動金利と固定金利、どっちを選べばいいの?」という疑問は誰もが持ちます。「変動金利は今は低いけど将来が怖い」「固定金利は安心だけど金利が高い」

どちらにも一長一短があって、なかなか決め切れないという方も多いのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、「変動か固定か」に唯一の正解はなく、家計の余裕度・借入額・ライフプランによって最適な選択は変わります。ただし判断の軸は明確で、「金利上昇時にも返済を続けられる余裕があるか」「返済額が増えたとき家計が耐えられるか」という2点が選択の核心です。

この記事では、変動金利・固定金利それぞれの仕組み・メリット・デメリット、そして「自分にはどちらが向いているか」を判断するための具体的な視点を解説します。

💡 この記事でわかること

  • 変動金利・固定金利の仕組みとそれぞれのリスク
  • 同じ借入額で比較した月々返済額のシミュレーション
  • 金利が上昇した場合の返済額への影響
  • 自分に向いている金利タイプを判断するための具体的な基準

変動金利と固定金利の基本的な違い

まず2つの金利タイプの仕組みを整理します。

項目 変動金利 固定金利(期間固定型) フラット35(全期間固定)
金利水準 最も低い 中程度 やや高め
金利の変動 半年ごとに見直し 固定期間終了後に変動 全期間固定(変わらない)
返済額の変動 5年ごとに見直し(5年ルール・125%ルール) 固定期間終了後に変わる可能性あり なし(全期間同額)
将来の返済計画 立てにくい 固定期間中は立てやすい 非常に立てやすい
金利上昇リスク 高い 固定期間終了後にあり なし
向いているケース 余裕資金がある・繰上返済できる 当初の返済を抑えたい 長期安定を重視する

変動金利の仕組み

変動金利は、市場の短期金利(主に日本銀行の政策金利)の動向に連動して見直される金利です。一般的に半年ごとに金利が見直され、5年ごとに返済額が変更される仕組みになっています。

ポイントとなる2つのルールがあります。

  • 5年ルール:金利が変わっても返済額は5年間変わらない(未払い利息が発生することがある)
  • 125%ルール:返済額の変更は現在の返済額の125%まで(急激な増加を抑える)

ただし、これらは急激な返済増加を「緩和」する仕組みであり、金利上昇が続く場合は未払い利息が蓄積するリスクがあります。

固定金利(期間固定型)の仕組み

3年・5年・10年などの固定期間中は金利・返済額が変わらず、固定期間終了後に金利タイプや利率を選び直す方式です。固定期間中の安定性はありますが、終了後に変動金利に切り替わることが多く、その時点の金利水準によっては返済額が大きく変わります。

フラット35の仕組み

住宅金融支援機構と民間金融機関が提携した全期間固定金利の住宅ローンです。借入れから完済まで金利・返済額が一切変わらないため、返済計画が最も立てやすいタイプです。金利水準は変動金利より高めですが、将来の金利変動リスクがゼロである点が最大の特徴です。

同じ借入額で比較した月々返済額シミュレーション

借入額3,000万円・返済期間35年で、金利タイプ別の月々返済額を比較してみます。

金利タイプ・金利 月々返済額 年間返済額 35年間の総返済額
変動金利 0.5% 約77,800円 約933,600円 約3,267万円
固定金利 1.5%(10年固定) 約91,300円 約1,095,600円 約3,835万円
フラット35 1.8% 約95,700円 約1,148,400円 約4,019万円

現在の金利水準で比較すると、変動金利は月々約1万3,000〜1万8,000円、35年間の総返済額で約570万〜750万円の差があります。この差が変動金利の「コスト面のメリット」ですが、この計算は金利が35年間変わらないという仮定のもとでのみ成立します。

金利が上昇した場合の返済額への影響

変動金利を選んだ場合、金利が上昇すると返済額も増加します。借入額3,000万円・残高2,500万円の時点で金利が上昇した場合の影響を試算します。

金利上昇幅 適用後の金利 月々返済額の変化 年間返済額の増加
現状維持(0.5%) 0.5% 約77,800円(変化なし)
0.5%上昇 1.0% 約82,500円(+約4,700円) 約+56,400円
1.0%上昇 1.5% 約87,500円(+約9,700円) 約+116,400円
1.5%上昇 2.0% 約92,700円(+約14,900円) 約+178,800円
2.0%上昇 2.5% 約98,200円(+約20,400円) 約+244,800円

金利が1%上昇しただけで月々の返済は約1万円増え、年間で約12万円の負担増になります。借入額が大きいほどこの影響も大きくなるため、変動金利を選ぶ場合は「金利が2%上昇しても返済を続けられるか」を必ず確認しておくことが重要です。

⚠️ 変動金利は「今安い」だけで選ぶのは危険です

変動金利は現在の返済額が低いため魅力的に見えますが、市場金利が上昇すれば返済額も増加します。現在の返済額だけで家計を組んでいると、金利上昇時に返済が苦しくなるリスクがあります。変動金利を選ぶ際は「金利が1〜2%上昇しても返済できる家計の余裕があるか」を事前にシミュレーションしておくことが不可欠です。

自分に向いている金利タイプの選び方

変動金利・固定金利のどちらが向いているかは、以下の判断基準で考えることができます。

変動金利が向いている人

  • 借入額が比較的少なく(2,000万円以下など)、金利上昇時の影響が限定的な人
  • 手元に繰上返済できる余剰資金(200万〜300万円以上)がある人
  • 金利が上昇した場合でも家計に余裕があり、返済額増加に対応できる人
  • 短期間(10〜15年以内)での完済を計画している人
  • 収入が安定しており、将来の収入増も見込める人

固定金利・フラット35が向いている人

  • 借入額が大きく(3,000万円以上)、金利上昇時の影響が大きくなる人
  • 家計の余裕が少なく、返済額の増加に対応しにくい人
  • 子育て中・教育費がかかる時期と返済期間が重なる人
  • 長期(25〜35年)の返済計画を安定して立てたい人
  • 収入変動のリスクがある人(フリーランス・自営業・契約社員など)

💡 金利タイプを選ぶ際の3つの確認事項

  • 金利が1〜2%上昇した場合でも月々の返済を続けられる家計の余裕があるか
  • 繰上返済に使える余剰資金を確保できるか(変動金利の場合)
  • 教育費・老後資金などの将来の支出と返済期間の重なりを考慮したか

固定期間選択型(3年・5年・10年固定)の考え方

固定期間選択型は固定期間中の安定と変動金利への切替えの柔軟性を両立させた選択肢です。ただし、固定期間終了後に「その時点の金利で再選択が必要」という点を忘れがちです。固定期間終了時に金利が大きく上昇していた場合、再固定の金利が高くなるリスクがあります。固定期間が終わったときの対処方法(繰上返済・再固定・フラット35への乗り換えなど)を含めた長期計画を考えておく必要があります。

よくある質問

変動金利と固定金利、どちらを選ぶ人が多いですか?
住宅金融支援機構の調査では、近年は変動金利を選ぶ割合が高い傾向が続いています。現在の低金利環境では月々の返済を抑えられる変動金利が選ばれやすい状況です。ただし「多くの人が選んでいるから」という理由だけで選ぶことは危険です。将来の金利上昇リスクへの対応力が自分の家計にあるかどうかを確認したうえで判断することが重要です。
変動金利から固定金利に途中で切り替えることはできますか?
多くの金融機関で、返済途中に変動金利から固定金利へ切り替えることが可能です。ただし、切り替えのタイミングによっては固定金利が高い時期に切り替えることになり、総返済額が増える場合があります。金利が上昇し始めてから固定に切り替えると「高い固定金利を掴んでしまう」リスクがあるため、変動金利で借りる場合は当初から切り替えのシナリオを考えておくことが大切です。
フラット35は変動金利と比較してどのくらい総返済額が違いますか?
現在の金利水準(変動0.5%・フラット35 1.8%程度)で借入額3,000万円・35年返済の場合、月々の返済額はフラット35が約1万8,000円ほど高くなり、35年間の総返済額の差は約750万円程度になります。ただし、この差は金利が35年間変わらない前提の計算です。変動金利が上昇した場合はこの差が縮まり、逆転するケースもあります。「今の差額を生活費・貯蓄に充てたい」なら変動金利、「長期の安定を優先したい」ならフラット35が向いているといえます。
夫婦でペアローンを組む場合、変動と固定を別々にできますか?
ペアローンでは夫婦がそれぞれ別のローンを契約するため、夫は変動・妻は固定というように金利タイプを分けることが可能です。変動金利のリスクと固定金利の安定性を分散する「ミックス戦略」のひとつとして検討する価値があります。ただし、2本それぞれの金利動向や返済計画を別々に管理する必要があります。

まとめ

変動金利と固定金利のどちらが「正解」かは、家計の状況・借入額・ライフプランによって異なります。「今の返済額が低い」という理由だけで変動金利を選び、金利上昇時に返済が苦しくなるという失敗を防ぐことが、この選択で最も大切なポイントです。

💡 変動金利 vs 固定金利 選択のポイントまとめ

  • 変動金利は「金利が1〜2%上昇しても返済できる余裕があるか」が判断の核心
  • 固定金利・フラット35は「返済額が一定で長期計画が立てやすい」安心感が強み
  • 借入額が大きいほど金利上昇の影響が大きくなるため、固定を検討する価値がある
  • 「月々の差額」だけで判断せず、金利上昇シナリオのシミュレーションも必ず行う
  • どちらを選んでも、将来の繰上返済計画を持つことが総返済額を抑える有効な戦略

変動金利と固定金利の比較は、複数の金融機関の条件を並べることで初めて実態に即した判断ができます。住宅ローンの一括比較サービスを活用して、同じ借入条件で変動金利・固定金利・フラット35の月々返済額・総返済額を比較してみましょう。自分の家計と照らし合わせたシミュレーションが、後悔しない金利タイプ選びの第一歩になります。